Chromeを複数アカウントで使う【複数起動・切替なし】

1つの画面で2つのアカウント – アカウントごとに複数のChromeを起動する方法を紹介します。ログオフ・アカウントの切替はありません。管理用と個人用、日本語と英語など、同じ画面で2つ以上のアカウントで作業したい場合にお勧めです。無駄な手間が省けます。
Welcome
  • 事前にアイコンとフォルダを準備する
  • いくつでも作成可能
  • Googleアカウントにログインしない場合もOK

Chromeを複数起動する手順(概要)

MEMO
本項は、システムに詳しい方・2回目以降の方のための概要です。よくわからない方は、次項以降に詳しく書いておりますので、そちらからご覧ください。

複数起動用のChromeのディレクトリをつくり、Chromeのショートカットのリンク先を以下のように変更します。

"C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe" --user-data-dir=絶対パス

補足:デスクトップにChromeのショートカットがない場合

デスクトップにChromeのショートカットがない場合は、以下の動画をご参照ください。

完成イメージ

“mychrome”というフォルダをつくり、その中に複数起動するChromeデータを保存します。フォルダ内のアイコン、”English”、”Home”、”School”を実行すると、それぞれ別のChromeとして起動します。


この例では、「C:\Users\(ユーザー)\Documents\mychrome」というディレクトリの中に、「data」ディレクトリを作っています。その中にChromeのキャッシュデータとアイコン画像を保存されるように設定しています。

Chromeを複数起動する手順(詳細)

1. Chrome用ディレクトリの作成

わかりやすい位置にChromeのデータ用ディレクトリを作成します。特に制限はありません。

この例では、複数起動するChrome単位で3つのディレクトリを作ります。

  • C:\Users\(ユーザー)\Documents\mychrome\data\001-English
  • C:\Users\(ユーザー)\Documents\mychrome\data\002-Home
  • C:\Users\(ユーザー)\Documents\mychrome\data\003-School

2. アイコン画像の準備(オプション)

どのChromeを起動するのか判断するためにアイコンを準備します。

たくさんのChromeを起動すると後々よくわからなくなります。Flaticonが便利です。拡張子は「ico」ファイルです。

この例では、以下にアイコン画像を保存していますが、こちらも場所の制限はありません。

  • C:\Users\(ユーザー)\Documents\mychrome\data\icons

3. 新たなショートカットの作成

Chromeブラウザの起動ショートカットをコピーします。そして、プロパティから「ショートカット→リンク先」を変更します。


後半に「–user-data-dir」をつけて、以下のように変更します。

"C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe" --user-data-dir=絶対パス

具体的に、この例の”English”用のChromeをつくるには以下のように指定します。

"C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe" --user-data-dir=C:\Users\(ユーザー)\Documents\mychrome\data\001-English

また、アイコンを変更する場合は、「アイコンの変更」ボタンを押して画像を選んでください。

これで完成です。

まとめ

Googleサービスは非常に便利ですので、学校や企業でも使われている組織がたくさんあると思います。すると、同じ画面で複数のアカウントを同時に見たいというニーズもあると思います。そんなときはこの手法を思い出して頂くといいかもしれません。