無料ブログはオワコンか？

「無料ブログ」はオワコンなのか？という話題が議論されるようになってきました。SNSやモバイルアプリから必要な情報が獲得できるようになり、Webの役割が変わってきました。特に「無料ブログ」は未だにSSL化や、モバイルファーストの時代から取り残されています。ここでは無料ブログの今後について考えていきたいと思います。

世界の動向

無料ブログはオワコンかどうかを考えるときに、国際的な動向から注目するのがいいと思います。まずは、下の動画をご覧ください。

いかがでしょうか？この動画で出てきたSiteWというサービスはフランスの無料ウェブサイトを構築するサービスです。全然オワコンではありません。

実は、一般的に「ブログ」と呼ばれてきたサービスは、先ほどのSiteWのような「無料サイト作成サービス」にどんどんと置き換わっています。WixやWeeblyといったサービスが日本ではおなじみだと思います。

では、いわゆる生粋のブログはどうなっているかといいますと、「Blog.com」や「Jux.com」、「Posterous Spaces」を調べて頂ければはっきりするかと思います。

各ホームページへリンクしていないことからも、ご推察頂ける通り、これらのサービスは終了しています。つまり、海外の無料ブログサービスは、無料サイト作成サービスに雄株を奪われつつあるという状況です。

国内の動向

一方、日本ではブログサービスは未だに根強く残っています。

各ブログサービスが提供する新着記事やカテゴリー別ランキングなどの機能が優秀ですので、Googleのようなサーチエンジン以外からの流入も多く、海外の動向とは少し違った傾向も見られます。

日本ではまだまだオワコンというのには早いのかなという状況です。とはいうものの、モバイルファースト、SSL化といった流れに追従しきれていない現状も否定できませんので、長期的なスパンでの構築や、あるいはグローバル用のサイトを日本製サービスに載せるのはやめておいたほうがいいと思います。

ブログ運営のような高い技術をもっているような企業がSEOの潮流を把握していないとは考えにくいことからも、ブログサービスには積極的な投資をしない判断をしているのではないかと思います。

いきなり撤退してしまいますと、サービスを利用しているユーザーさんの反感につながりますので、最低限の仕組みを維持しつつ、様子を見ているといったことではないかと思います。

無料ブログではなくWordPressのほうがよい

昨今のSEOの流れからも、もし、今後ブログを始めるのであれば、できればWordPressをなるべく利用したほうがいいと思います。

無料ブログにはいきなりアクセスを見込めるという最高のメリットがありますので、完全には否定しません。ただ、その場合も将来的にはWordPressへのお引越しを視野に入れておいたほうがいいかと思います。

特に「パーマリンクの変更」は、これまでのSEO評価を下げてしまう可能性もありますので、最初の数か月間はうだつが上がらないことを覚悟できるのであれば、最初からWordPressにしてしまったほうが最終的にはラクな運用になるかと思います。

まとめ

駄記事でない限り、いい情報は世の中の誰かが発掘してくれて、周囲に広めてくれる時代になりました。無料ブログは初期導入においては、まだまだ効果を発揮しますが、日本以外の動向から、もしかしたら、ガラパゴス的な文化となっていくかもしれません。今後のことを考えますと、WordPressのような国際標準のサービスを利用しておいたほうが、後々の面倒を考えなくていいと思います。