中古ドメインは効果あり?なし?【最新動向に基づく見解】

2000年代~2010年代前半は、Googleの被リンク数が検索の優先順位を決める重要な位置を占めていました。中古ドメインは簡単にアクセス数を稼げる手法として有効でした。しかし、2015年以降、コンテンツシフトの時代が到来し、小手先のSEOは通用しなくなりました。中古ドメインは、果たして今もWeb制作で効果的な手法なのか情報を整理していきます。
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中古ドメインは今でも効果的である理由

中古ドメインの利用は、Web制作においては今でも効果があります。ただし、2010年代前半までのようなGoogle評価が引き継げるようなことはなくなってきていますので、SEO的な効果があるかはケースバイケースです。中古ドメインがWeb制作において効果的だと考えられる理由は以下の通りです。

理由1:ドメイン名自体の効果

ドメイン名はドメイン名自体に意味があります。例えば、当サイトもSEOという文字がドメインに入っていますが、これによって、SEOに関する情報であると、検索エンジン側にも情報を提供することができています。コンテンツとドメイン名とタイトルが一致させることはSEOでも基本的な対策です。中古ドメインで、もし目的にピッタリなものがあれば、手に入れられることをおすすめします。

理由2:ブックマークからのアクセスの継承

ファンが多いサイトは、ユーザーさんにブックマークされているケースがあります。もし、旧サイトと新サイトの興味領域が近ければ、検索エンジン非経由のアクセスをそのまま引き継げる可能性があります。

理由3:再インデックスまでの時間がかからない

新ドメインを取得して、サイトをつくるとGoogleにインデックスされるまでにとても時間がかかります。一方、中古ドメインは、既にインデックスされている情報を書き換える必要があり、割と早くインデックスされます。中古ドメインはよく利用されるドメインという認識がGoogleにあるような振る舞いを感じることができます。早く普及させるためには、このメリットは非常に大きいと思います。

中古ドメインで期待しないほうがいいポイント

中古ドメインは旧サイトのアクセス資産を引き継げるようなイメージがありますが、上記理由以外は過剰な期待はしないほうがいいと思います。特に、中古ドメインを購入して、安易にアクセス数を獲得するという旧SEO手法が目立ち始めてから、Google側でも対策が取られるようになりました。

今はコンテンツとユーザビリティの時代です。中古ドメインは、あくまでネームバリューと再インデックスのメリットを享受したい場合に利用することをお勧めします。

事故ドメインを購入しないために

旧式のSEO手法、例えば、意味の薄い被リンクなどにより、旧ドメインのほうでペナルティを受けている場合があります。こちらのページにある通り、再申請はできますが、時間的な損失までは防ぐことはできません。購入する前に、過去の状況をWeb Archiveで確認されるをお勧めします。

まとめ

新しいサイトを作ると、Googleさんにインデックスされ、正しい評価を受けられるまでには、3か月~1年程度かかります。中古ドメインは、この期間を一気に短縮できることが最大のメリットだと思います。実は、筆者自身、あるサイトだけ検索上位に表示されるまでにほとんど時間がかからなかったことがあったのですが、Web Archiveで調べてみたところ、そのドメインは、以前別のオーナーさんが利用されていたことがわかりました。今の時代、中古ドメインは、過去の遺産こそほとんど受け継げないものの、再インデックスの早さというメリットは健在しているようです。

早く効果を期待したい場合に、中古ドメインはまだまだ力を発揮してくれそうです。