- システムにやさしくが前提
- 複合評価
- 貯金のイメージ
前提
少し長くなりますが、SEO対策を考えるうえでの前提についてお話します。
SEOとは?
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、Googleなどの検索エンジンから評価をうけるための手法です。Googleは検索エンジンとしては後発だったのですが、世界を席巻するようになったのは、独自のアルゴリズムがあったからでした。そのアルゴリズムとは、被リンクの数で検索上位を決めるという方法です。今でも、論文の評価を、論文の引用文で推し量る方法などにも採用されています。当時としては、非常に画期的なシステムでした。
しかし、このアルゴリズムの仕組みが広まって以降、故意な被リンクで検索上位を狙う動きが出てきました。そこで、Google社は、検索上位表示させるアルゴリズムを少しずつ変え、かつ、その仕組みを非公開とするようになりました。
SEO対策を考えるための時代背景
SEOを考えるうえで、2015年が1つのターニングポイントとなっています。一体何かが起こったかといいますと、人工知能の実用の機運が一気に高まったということです。Google内部でも人工知能の活用が確実に進行していると思います。
現代のSEOを考えるうえで必要なことは、旧来型の基礎だけではなく、人工知能によって評価される仕組みについても考える必要があるということです。
人工知能はどうサイトを評価するか?
人工知能をもう少し別の言い方にしますと「Webサイトのもつ指標から、役に立つサイトを割り出すための数式を導くこと」です。
Webサイトにはいろいろな指標があります。開始時期、ページ数、滞在時間、被リンク数、画像の数、文字数、更新頻度などです。そして、これらの指標に重みづけをし、合計スコアが大きいほど、検索上位になるような仕組みが背景にあり、その重みづけのベストなバランスを計算しているのが人工知能です。
結局、Webを作るうえでは複合的にいろいろなことを考えるのが、SEO対策では重要ということです。
基本的なSEO対策
それでは、人工知能時代の基本的なSEO対策についてお話していきます。
基本的なコーディングルールを守る
Htmlには基本的なコーディングルールがあります。検索エンジンが正しく情報を解釈できるように、コーディングルールを守ることは絶対に必須です。
モバイルファーストへ適応する
次に重要なのは、パソコンからの見た目ではなく、スマートフォンからの見た目を重視したサイト設計にする必要があるという点です。既にパソコンよりも、スマートフォンからのアクセスが延びています。モバイル向けのサイト構成は必須です。
未踏かつ今後伸びていく分野へ進行する
Webサイトが数え切れなくある昨今、既にある領域で、他のサイトよりも上位に表示されることは非常に難しいです。現実的に上位を狙っていくためには、あまり情報が豊富でない領域にテーマを絞ったニッチな戦略が必要です。サイトのページ数がある程度大きくなるまでは、今後伸びていくであろうニッチな領域で検索上位を狙うのが得策です。
サイトの規模が大きくなってきたらビッグキーワードを狙う
サイトに力がついてくると、Googleさんも信頼してくださるようになります。この段階まで来たら、頻繁に検索されるキーワードを狙って、一気にアクセスアップを仕掛けてみてもいいでしょう。
読みやすく、見やすいページにする
もう一つの潮流として、人間の見た目の良さに近い判断もできるようになってきていると思われます。Googleには、GCP(Google Cloud Platform)という巨大なサーバ群で構築されたCloud環境があります。その中に、VISION APIという人間の見た目と似たような判断をすることができる人工知能の受け口があります。
技術的には、全世界のWebページからどのようなページが読みやすいかを判断する計算モデルができてきていると思っていいでしょう。
まとめ
Googleさんは仕事をどんどんとプログラム化して、自動化していく文化があります。SEOの領域も例外ではなく、日進月歩で人間がいいと思える情報が上位表示されるような進化がされてきていると思います。
旧来通りのシステムにやさしい構造と、人間にとっても評価の高いコンテンツやデザインの両立が、今後ますますSEOでは重要な対策になってくるもののと思われます。