- 総SSL化
- レスポンシブ対応
- AMP化
総SSL化(安全性の確保)
まず最初に、モバイル以前に、Webページには安全性を確保することが求められています。現在は、様々なサイトの脆弱性をついたサイバー攻撃が行われるようになりました。日本も高いレベルで標的になっています。
Google側の視点に立ちますと、このような悪意あるサイトが攻撃されたり、あるいは、攻撃に利用されることのないように最大限配慮しなければなりません。特に、セキュリティホールを狙った攻撃の対象となるようなサイトは、検索結果から除外したほうが良いでしょう。
では、どのようにして、膨大なサイトをセキュリティーリテラシーの有無を判定すればよいでしょうか?
現在、一つの指標として考えられるのは「SSL」です。
「SSL」とは、PCとサーバ間で流れるデータを暗号化している仕組みのことを言います。SSL化されたサイトは、URLが「http://」ではなく「https://」で始まります。Google側にとってみても、最低限のセキュリティ対策をとっているWebサイトと判定しやすくなりますので、喜ばしいことだと思います。
Webページの総SSL化は、安全性対策の基本ですが、同時に検索上位表示される必須事項と考えてよいでしょう。
レスポンシブ対応(画面サイズの柔軟性)
2000年代、Webページ閲覧の主流はパソコンからのアクセスでした。しかし、2010年代以降はスマートフォンからのアクセスが主流が中心となり、それがモバイルファースト時代と呼ばれるようになった要因です。
そして、現在のWebページでは、スマートフォン、あるいは、パソコンでもきれいに表示されるように工夫する必要があります。このようにどのような端末でもきれいに表示されるように、Webページを対応させることをレスポンシブ対応と呼びます。
最近は、スマートフォンの画面も様々です。そのため、CSSをかなり精密に組み込まなければなりません。
そのため、WordPressのようなCMSを効果的に利用して、設計の手間を省いていきます。WordPressをお使いの場合も、最低限、テーマがレスポンシブ対応であることは確認しておくべきでしょう。
AMP化(Web表示の高速性)
更に昨今は、Googleとtwitter主導でAMP(Accelerated Mobile Pages)というものが推進されるようになりました。AMPとは、モバイルからのアクセスが快適になるように、今までのWeb上のルールをスリム化し、少ないデータ転送量で情報を表示させるようにした技術です。これは、途上国のように十分なインフラが整っていない国で、モバイル端末を活用することを想定しています。
日本ではさほど影響はないかもしれませんが、GoogleがAMPを推進している以上、AMPに対応したWebサイトは上位表示される可能性が高まると考えるほうが妥当でしょう。
WordPressでは、AMP対応のテーマはまだまだ少なく、日本製のテーマではほとんど見かけません。現時点では、AMPに対応させるプラグインで対応するのが手っ取り早く、おすすめです。
まとめ
モバイルファースト時代に求められるものは、安全性と柔軟性、そして高速性です。そして、今後も、必要な対策は増えていくものと思われます。WordPressのような有力なCMSやフレームワークでなければ、このような複雑な要件に対応していくことは難しいかもしれません。「SSL化、レスポンシブ対応、AMP化」の3つの基本は絶対に抑えておくべきでしょう。