【ねんきんネット・ログインできない】システム仕様がおかしい・・・

日本年金機構の運営する「ねんきんネット」ですが、ログインできない時にとっても困ります。 通常のウェブサイトでは、パスワードを忘れてしまった時に、復旧できる簡単な方法があるのですが、「ねんきんネット」の場合は、「秘密の質問」と「パスワード」の両方を覚えていないといけません。長期間使わないことが予想されるこのシステムで、この仕様はとてもユーザーさんのことを考えていると思えません。修繕して欲しい仕様です。
  • 「秘密の質問」を覚えておかないといけない
  • 「秘密の質問」を忘れるとハガキの請求が必要
  • 経費の無駄

「ねんきんネット」とは?

「ねんきんネット」とは、日本年金機構が運営する年金情報を管理するシステムです。

参考 ねんきんネット日本年金機構

ヤフーやグーグルと違い、多くて年数回程度のログインしかないと思われるサイトです。なので、ユーザーは ID やパスワードを忘れてしまうことはよくあると思いますが、そのフォローが不親切なサイトでもあります。

「ねんきんネット」へのログイン方法

「ねんきんネット」にログインするためには、画面に従って ID とパスワードを入力します。

もし、 ID やパスワードがない場合は、新規登録することができます。

MEMO
新規会員登録の場合、「アクセスキー」という単語がありますが、これは「ねんきん定期便」に記載されています。もしわからない場合は、無視して新規会員登録を進めてください。

「秘密の質問」自体を覚えておく必要がある

「ねんきんネット」で、 パスワードを忘れてしまった場合、秘密の質問に答えることでパスワードを復旧させることができます。

しかしここには大きな関門があります。

それは「秘密の質問」自体を覚えていないと、パスワードは復旧できないということです。

この仕様は不親切ですね。「秘密の質問」なんか覚えているわけありませんから・・・

通常、「秘密の質問」はコンピューター側に複数登録しておいて、パスワードを忘れた時に、ランダムに出力された質問に対し、ユーザー側が回答することで、信頼性を担保するものです。

これでは「秘密の質問」は意味をなしていません。

合言葉を想像してください。向こうが「山」と言ったら、こちらは「川」と答えます。 向こうが「火」と答えたら、こちらは「水」と答えます。相手が準備している問題に対して、 相手が想定している返答をするからこそ、信頼性が担保されます。

この仕組みでは、相手に「山と言ってください」と頼んだ上で、こちらが「川」と返答してるようなものです。

年金という非常に大きな財産を取り扱うサイトで、このような仕様は不適切だと思います。

パスワードを忘れた場合、ハガキでの返送リクエストが必要

「ねんきんネット」の不親切な仕様によって、パスワードを忘れると、ハガキで「秘密の質問」の返送を求めることになります。

ちょっとした不親切な仕様によっていくらぐらい余計な経費が発生しているんでしょうか?私には想像できません。このシステムを開発したベンダーさんは、疑問を持たなかったのでしょうか?とても不思議です。

まとめ

日本年金機構は、2015年に情報漏えい事件で社会をにぎわせました。IT関係はあまり得意とは思えない組織ですので、このような不自然な仕様も見逃してしまうのではないかと思います。ぜひ、改善に取り組んで頂ければと思います。