- インフラを高速に
- 無駄を省く
- コンテンツは圧縮
SSDサーバを使う
WordPressをご利用でしたら、どのレンタルサーバを利用したらよいか迷われますよね。アクセス数を本気で増やそうとお思いでしたら、SSDサーバを選ぶことをお勧めします。
WordPressの高速化は、チューニング以前に、早いサーバで運用したほうが圧倒的に優位です。
例えるならば、軽自動車とレーシングカーのどちらで勝負するかということです。
読み込み時間が長すぎると、離脱率も上がってしまいます。なので、レンタルサーバを選ぶときは、最低限「SSDサーバ」を選ぶことをお勧めします。
格安サーバは、未だにHDDベースだったりします。最近のWordPressは高機能化が進んでいて、HDDサーバではややもっさりした動きになってしまいます。
予算が十分あれば、月額約1,000円のエックスサーバー、もう少し金額を抑えたいのであれば、月額約500円のさくらインターネットレンタルサーバあたりが、コストパフォーマンスが優れています。
CDNを使う
十分な性能を持つサーバーを既に利用されているのであれば、CDNの利用をお勧めします。CDNとは、コンテンツデリバリネットワーク(content delivery network、CDN)といい、自分のWebサイトの情報を、世界中のCDNサーバにキャッシュさせておいて、それぞれ近い所からダウンロードしてもらう仕組みです。
無料で利用できるものとして、CloudFlareというCDNサービスがあります。日本には東京と大阪の2つに拠点があります。
仮に日本人向けのWebサイトだったとしても、スパムやGoogle Botなどは海外からのアクセスですので、そういったアクセスがCDNサーバへ向かうだけでも随分とサーバ負荷は軽減されます。
軽いWordPressテーマを利用する
WordPressの高速化において、インフラの次に重要なことはテーマ選びです。当サイトは、SANGOというテーマを利用していますが、高速化という側面ではあまり向いていないかもしれません。理由としては、利用しない画像装飾のCSSを読み込んでいるからです。
軽いWordPressテーマを選ぶために利用しやすいキーワードは「ミニマリスト」という言葉です。「ミニマリスト」系のテーマを選べば、かなり高速なWordPressを実現することができます。
具体的には、無料テーマでは「Simplicity」「Luxeritas」など、有料テーマでは「Genesis Framework」「Liquid Press」などがおすすめです。
画像を圧縮する
テキストファイルと比較して、画像ファイルはサイズが大きく、どうしても読み込みに時間がかかります。そこで「TinyJPG」「WP Smush」などの仕組みを利用して、画像を圧縮することをお勧めします。
画像処理に詳しければ、PNGやJPGといったファイルが既に圧縮された画像ファイルだとお考えもしれません。しかし、「TinyJPG」のような画像圧縮ソフトは、人間の目にわかりにくいレベルでこれらの画像ファイルを脱色して、さらにファイルを削減させています。
画像処理ソフトで生成された画像ファイルは、この脱色による画像ファイルの圧縮がされていません。高速化のためには、画像に脱色のひと手間をかけることがとても有効です。
CSSとJavascriptを圧縮する
CSSやJavascriptは、人が読みやすいように記述するとその分空白やコメントなどにより、読み込みに時間がかかります。そこで、このような「コンピュータにとって余計な記述」を削除することで、読み込み時間を短くさせることが可能です。
とはいっても、これを手作業で行うことは大変な労力です。
WordPressでは「Autoptimize」というプラグインを利用して対応するのが最も簡単でしょう。
リビジョンを削除する
WordPressで下書きを書いていくと、どんどんとリビジョンがたまっていきます。リビジョンが多くなってくると、データベースの情報量が多くなり、必要な情報を表示させることに時間がかかるようになります。
そのため、リビジョンは定期的に削除することをおすすめします。
WordPressでは「WP-Optimize」というプラグインを利用して対応するのが最も簡単でしょう。
WordPressのリビジョンを削除する方法【WP-Optimize/プラグイン】キャッシュ系プラグインを利用する
更にWordPressを高速化する方法として、キャッシュ系プラグインを利用するという手があります。
「WP Super Cache」が特に有名だと思います。
キャッシュ系プラグインを利用すると、WordPressの投稿が静的なHTMLに変換されます。そのため、都度、PHPを動かす必要がなくなるので、Webサイトは大変高速化されます。
一方で、キャッシュ系プラグインは、弊害も多いです。日々更新されるようなサイトや、開設したばかりでシステムの調整をいろいろとしているようなサイトでは利用しないほうがいいかもしれません。キャッシュ系プラグインを利用するときは、サイトの運営方針と照らし合わせて考えることをお勧めします。
まとめ
WordPressを高速化するための代表的な7つのテクニックを紹介してきました。キャッシュ系プラグイン以外はリスクは低いので、未対応のものがあれば、ぜひお試しください。折角、いいコンテンツを準備しても、読まれる前に離脱されては意味がありません。WordPressの高速化はSEOの観点からも、大変重要な対策です。